葛飾柴又・新宿周辺散歩
連休の一日,葛飾区柴又・新宿(にいじゅく,と読みます)を自転車で散策しました。
葛飾柴又といえばもちろんこの人,
フーテンの寅こと車寅次郎さんが駅前で迎えてくれます。
駅のすぐ隣の気になるお地蔵さん。説明板には昭和のはじめのころの悲しいお話が書かれていました。
駅から帝釈天参道に直結します。このお店の中はレトロな駄菓子やおもちゃが一杯です。
草団子で有名な高木屋さん。映画「男はつらいよ」の舞台の団子屋のモデルと言われています。
せっかくなので一折いただきました。12個650円也。
参道の先はもちろん,あの「柴又帝釈天」です。門から御前様(笠智衆さん)や寺男の源公(佐藤蛾次郎さん)が出て来そうな気がしてきます。
正式には経栄山題経寺という日蓮宗のお寺です。江戸時代から庚申まいりをする人で大変賑わったそうです。
いまでも60日に一度,庚申の日に縁日が開かれます。
帝釈天の近くに寅さん記念館があります。今回は入場しませんでしたが,寅さんの世界と昭和の雰囲気を満喫できる,おすすめスポットです。
記念館の中庭に寅さんの忘れ物。。。。なんと,石でした。
寅さん記念館の横は,もう江戸川。江戸川の土手は,映画の最初のシーンや,お正月の凧揚げのシーン(旅に出た寅さんから家族に手紙が届く。)によく出てきました。今日は少年野球の試合があちこちで行われていました。演歌で有名な「矢切の渡し」もこの近くです。
土手の裏側に芝桜がありました。
金町浄水場の取水塔です。江戸川から水を取り込んでいます。昭和16年生まれのとんがり帽子のほうが有名で「こち亀」のテーマソングでも「♪とんがり帽子の取水塔~♪」と歌われていますが,丸屋根のほうもかわいいです。
金町浄水場。かつて「日本一まずい水道水」と呼ばれていましたが,高度浄水処理をするようになって劇的においしくなりました。いまでは「東京水」といってボトルで売っているそうです。
京成金町線の電車の勇姿。ちょうど柴又駅に入っていくところです。
金町線は京成金町・柴又・京成高砂の3駅のみ。なんと全線が東京都葛飾区内を走行するという,地元感あふれる路線です。最初は帝釈天の参拝客を運ぶ人力の客車だったとか。
柴又八幡神社。新緑の銀杏の木に大事に守られるように本殿があります。
元は古墳だったらしく,最近の発掘調査で,なんと寅さんそっくりの埴輪が発見されました。
新宿方向に向かうと,途中に古録天神社があります。
とても愛嬌がある狛犬に出会いました。
新宿は,水戸街道千住宿から1つ目の宿場町でした。
新宿(にいじゅく)交通公園です。小さい蒸気機関車が走っていたり,踏切があったり,交差点があったり,そこをたくさんの子供たちがカートを足で漕いで走っていきます。
現在の水戸街道に面して亀有警察署があります。その裏手に,ひっそりと古いお地蔵さんたちが立っていました。葛飾のガイド本には「地蔵菩薩石仏群」と書いてあります。
享保,宝永といった江戸でも古い年号が彫られています。旧水戸街道の拡幅の際にここに移って来られたと書いてありました。
少し柴又・新宿から離れますが,もうひとつご紹介させてください。
柴又から亀有までの途中の中川沿い,青龍神社という小さな神社の隣に,「怪無池(けなしいけ)」という小さな池があります。
わざわざ「怪しく無い池」とアピールするところがいかにも怪しそうで,そう考えると,河童か何か出て来そうな雰囲気もあります。ネットで見ると「葛飾のパワースポット」と書いてありました。
柴又駅
京成金町線 京成金町から1つ目,京成高砂から1つ目
柴又帝釈天(経栄山題経寺)
東京都葛飾区柴又7-10-3
金町浄水場
東京都葛飾区金町浄水場1-1
※通常は一般公開していません。
JR東日本常磐線金町駅南口下車、徒歩15分。
京成金町線柴又駅下車、徒歩4分。
寅さん記念館
東京都葛飾区柴又6-22-19
京成柴又駅下車8分、JR常磐線・京成線ともに金町駅前発小岩駅行バスにて「柴又帝釈天」下車7分
開館時間 午前9時〜午後5時 (なるべく閉館30分前までにお入りください)
休館日第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日・休日の場合は、直後の平日)及び12月第3火・水・木曜
※年末年始も営業
柴又八幡神社
東京都葛飾区柴又3-30-24
古録天神社
東京都葛飾区柴又2-5-36
新宿交通公園
東京都葛飾区新宿3-23-19
JR/京成線金町駅から徒歩約20分又は都営バス「浅草寿町」行【亀有警察署前】徒歩5分
営業時間 ミニSL・新幹線は土日祝日の10:00~12:00、13:00~16:00
料金 ミニSL・新幹線乗車料金:中学生以上100円、小学生30円、就学前児童無料
地蔵菩薩石仏群
東京都葛飾区新宿4-7
怪無池
東京都葛飾区 高砂 6-1